そもそもAD/HDとは?
まずAD/HDは attention deficit / hyperactive disorder の略で、注意欠陥・多動性障害と日本語訳されます。発達障害の一種です。
注意を持続したり・切り替えたりすることにかなりの苦手さがある、もしくは衝動的な行動を起こしやすい、もしくはその両方と言う方がAD/HDに当てはまります。
必ずしも注意欠陥の特徴と衝動性の特徴が同時に出るという事ではなく、注意欠陥型・衝動型・混合型に分かれます。
どんな特徴があるとAD/HDなのか?
大人になったと気に問題になりやすいのは以下のような点です。
・ケアレスミスが多い
・仕事の期日管理ができない
・机や部屋が常に汚い
・持続的な集中が必要な課題が苦手、またはそれを避ける
・集中しすぎて周りのことに注意が向かない(向かなすぎる)
・金銭管理が苦手、衝動買いが多い
・マルチタスクが苦手
など・・・
人によってどんなことで困っているのかは、その人自身のAD/HDのタイプや身を置く環境によっても困りごとは変わってきます。
また、上記のような特徴があれば必ずAD/HDと言うわけではありませんので、ご注意ください。
対処法はあるの?
さて、どのように対処したらよいのでしょうか。残念なことに現代の医学では治すという事はできません。
しかし、お薬を服用することで症状を軽減することは可能です。現在、日本では3種類のお薬が処方可能となっており、合う・合わないによって選択することができます。
また、お薬によって症状を軽減することも大切ですが、ご自身の特性を理解して適切な工夫をすることもとても重要です。
AD/HDの新薬があるって聞いたけど本当?
2017年にインチュニブという薬が認可され、2019年に入って大人にも処方ができるようになりました。インチュニブは上記の「3種類のお薬」のうちの一つです。これまではストラテラとコンサータの2種類でしたが、2019年からインチュニブが処方可能になり、選択肢が3つに増えました。3種類とも効果のメカニズムが違いますので、一番しっくりくるお薬を選ぶことが大切です。そのための選択肢が増えたということは、お薬を服用する側としてはうれしい限りですね。