冬が物悲しいのはなぜ?

寒い季節になってきましたね。

秋から冬にかけて、何となく物悲しい気持ちになることはありませんか?もしくは、それを「人肌恋しい」なんて表現される方もいるかもしれません。

さて、それはなぜなのでしょうか?
当然、日が暮れるのが早くなってくらい時間が長いように感じられるというのもありますし、寒くなるので活動が限定的になるというのもあるでしょう。

しかし、それだけではありません。今回は「冬の物悲しさ」の正体をさぐっていきましょう。

<セロトニンが影響している?>

セロトニンという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
セロトニンは以下のように説明されています。
「セロトニンは、ストレスに対して効能のある脳内物質です。ここでは、セロトニンの分泌を促す方法をいくつか取り上げています。これらの方法は、メンタル不調を防ぐことに役立ちます(医療法人社団平成医会)。」

セロトニンとは、脳内物質の一つで「幸せホルモン」なんて呼ばれ方をしたりします。幸福感ややる気に直結する物質です。

<セロトニンの特徴>

このセロトニンは外的な影響によって、(厳密には少し違うのですが)量が増えたり減ったりします。ストレスなどで極端に減ってしまった状態がうつ病です。

このセロトニンはストレスにも大きく影響されますが、もう一つ非常に大きな外部要因があります。それが日光です。日光にあたることで体内でセロトニンが生成されやすくなります。

そのため、日照時間が短くなる秋~冬は、ごく軽いうつ状態=もの悲しい感じになると考えられています。

逆に言えば積極的に日光に当たることで、セロトニンは増え、気持ちが上向きやすくなります。うつ病も回復してきた時期には、医師が散歩をすることを勧める場合が多いですが、よりセロトニンを増やして回復を促すためです(症状が重い方は注意が必要です)。

メンタルケアは予防が大切です。病気になってしまう前に積極的に日光を浴びるようにしていくと良いでしょう。