気晴らし行動

毎日の生活の中にストレスが蓄積されると、身体には様々な変化があらわれます。ストレスにより免疫力が低下したり、自律神経のバランスが不調になったりすることは皆さんもご経験があるのではないでしょうか。毎日を健康で、いきいきと送るためには、日ごろからストレスをうまく対処していく方法を持っていることが大切です。職場と家庭以外で、ストレスを発散できる場所や、仲間、時間を持てている人はストレス度合いも低いようです。

ここではなかなかストレスが解消できない研究職のAさんが、周囲の社員のストレス対処を聞き、取り入れて実践した例をみていくことにしましょう。良いと思われること(人)をお手本に、真似ることをモデリングといいます。

 

運動

Aさんは会社の帰りにスカッシュをしているBさんに誘われ、これまで行ったことのないスカッシュを始めることにしました。日中は頭を使って考えることが多いAさんは、ここ最近眠るのに時間がかかっており、睡眠時間が不足しがちで身体の疲労感もぬけない日々が続いていました。ところがBさんと週に2回ほどスカッシュをするようになり、ぐっすり眠れるように感じています。眠れた日の翌日は、会社で朝から仕事がはかどるようにも感じています。

このようなことから、仕事に追われる毎日を過ごしてたAさんでしたが、身体を動かすことが生活のリフレッシュにつながることに気づきました。また質の良い睡眠が取れることも、生活の改善につながりなりました。

 

散歩

Aさんは研究職のため、日ごろから文献を読んだり、研究のためのデータを収集するなど、デスクで仕事をする時間が長時間にわたります。また長時間座っていると、考えが煮詰まることもあり、思うように仕事がはかどらないこともあります。そんな話をたまたま上司にしたところ、上司は自身がかつて行っていた、昼休みに15分ほど敷地内を歩くというリフレッシュ方法を紹介してくれました。

Aさんは、昼休みの時間が短縮されるので、最初は乗り気ではなかったのですが、天気のよい日に1度実践してみたところ、うまく気分転換ができることを感じました。午後からの仕事は、眠気も感じず、てきぱきとこなすことができました。短時間ではありますが、気持ちの切り替えに効果があるため、Aさんはその後、お昼に少し歩くということを取り入れるようになりました。

 

このように気晴らし行動は、生活のストレスを解消することに大変役にたつ行動です。気分の切り替えや、趣味、運動を実際に実践することで、皆さんのQOLは格段上がるはずです。今日から何かできることを探して、実践してみませんか。

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